振り込め詐欺などに少年が加担するのを防ぐため、警視庁生活安全部は、特殊詐欺に関与して逮捕された少年3人の証言を記録したDVDを作製した。少年たちは現金を受け取る「受け子」や、金を引き出す「出し子」として詐欺グループにリクルートされるが、逮捕されるリスクが高く、「使い捨て」にされているのが現状だ。同庁は防犯教室でDVDを上映し、安易に詐欺に手を染めないよう警鐘を鳴らす。

 

 警視庁が作製したのは「後悔 ~過ちに気付いた少年たち~」という約10分の動画。多摩少年院に入所していた受け子だった1人と、受け子を集める「紹介役」だった2人から犯罪に手を染めるまでの経緯などをインタビューしている。

 受け子の少年は「(仕事として誘ってきた)先輩に財布や身分証を取り上げられて逃げられなかった」などと振り返った。紹介役の少年は「受け子には報酬を少し多めに渡していた。感覚がおかしくなるのか、逮捕されるまでやっているケースが多かった」と詐欺グループの「操縦術」を明かした。

 警視庁少年事件課によると、今年に入って特殊詐欺で検挙した少年は116人(5月末現在)で前年同期(38人)の約3倍となっている。捜査幹部は「少年たちの肉声で生々しく語られており、特殊詐欺の実態を知ってほしい」と話している。【安藤いく子】

出典:毎日新聞(2018/6/5)
https://mainichi.jp/articles/20180606/k00/00m/040/017000c