銀行の窓口で連携して特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、八幡署は先月、京都銀行八幡支店(八幡市八幡高坊)の田中哲也さん(46)と花田絵美さん(26)に署長からの感謝状を贈った。客の息子を名乗る男に電話を掛け、息子の生年月日を尋ねたところ答えに窮したため、詐欺だと見破るお手柄となった。

 

 同署によると、4月20日午後0時10分ごろ、同市の70代女性が窓口で180万円を出金しようとした。応対した花田さんが不審に思い、支店長代理の田中さんに相談。女性の息子をかたる男や息子本人と連絡を取り、府警に通報した。女性は男から400万円を要求されていたという。

 花田さんは資産運用のアドバイザーだが、この日は繁忙期で窓口を手伝った。「女性が使い道をかたくなに教えてくれず、振り込みを勧めたが、手渡しを望まれたので気になった。被害を防いだのは初めて。本当に良かった」と喜んだ。

 女性の息子をかたる男に電話をした田中さんは「最初は詐欺と思わなかったが、生年月日を聞いたら『待ってください』と言葉を詰まらせ、電話が切れた」と振り返った。

 高田弘道署長は「本来の窓口担当でない行員でも被害を食い止めたことは、金融機関の意識の高さを示し、大変うれしい」と感謝。同支店には府警の特殊詐欺総合対策統括官の感謝状も贈られた。【中津川甫】

出典:毎日新聞(2018/6/3)
https://mainichi.jp/articles/20180603/ddl/k26/040/267000c