大阪府河内長野市の80代女性が昨年7~12月、特殊詐欺グループの男らにうその電話で現金を何度も要求され、総額2750万円をだまし取られる被害に遭っていたことが、捜査関係者への取材で分かった。男らは、発覚しやすい金融機関の窓口ではなく、現金自動受払機(ATM)で小分けにして預金を引き出すよう女性に指示。1日当たりの出金限度額を引き上げさせており、府警は新手の手口とみて調べている。

 
 

 捜査関係者によると、男らは「日本復興支援」という架空の団体を名乗り、「あなたの名前が名簿に載っている。削除するには手数料が必要」「このままでは逮捕される」などと電話。複数回にわたり、ATMから預金を引き出すよう女性に指示していた。

 通常、ATMでの出金限度額は1日50万円などと決められているが、口座の名義人などが金融機関で手続きをすれば、限度額を引き上げられる。女性は男らに言われるまま、1日で100万~200万円を引き出していたとみられる。結局、女性は総額2750万円の現金をまとめて詐欺グループに渡したという。

 府警によると、府内の特殊詐欺の認知件数は昨年1~11月で計1494件に上り、過去最悪のペースとなっている。府警は、ATMの出金限度額を引き上げさせて詐取する、新手の手口とみて警戒を強めている。【道下寛子、藤河匠】

出典:毎日新聞(2019/1/7)
https://mainichi.jp/articles/20190107/k00/00m/040/069000c