秋田県立大などの研究チームが、高齢者の詐欺への抵抗力を診断するウェブアプリを開発した。心理学の知見を生かした判定手法で自分の弱点を理解することで、詐欺から身を守るための力を高めてもらうことを目指す。
 開発に携わった県立大総合科学教育研究センターの渡辺諭教授(高齢者認知心理学)らが5日、県庁で発表した。
 アプリは利用者が四者択一の設問に答え、回答を基におれおれ詐欺、還付金詐欺など4種類の特殊詐欺に対する抵抗力を診断する方式。詐欺に遭わないための注意点などのアドバイスも示される。診断時間は10~20分ほど。
 「仕事を終えた後、失敗したと感じることが多い」といった性格分析や「有料動画サイトからメールが来た。家族や友人に相談する」など詐欺が疑われる状況での対応に関する設問がある。
 渡辺教授は「高齢者のほとんどは自分がだまされるわけがないと思っている。人ごとではなく、このアプリを通して詐欺について考えてほしい」と話した。
 社会技術研究開発センター(東京)が採択した青森大など4大学と共同で進める高齢者の詐欺被害防止事業の一環。今後は詐欺にだまされやすいと診断された人への対応策も練る。アプリは秋田県立大のホームページなどから利用できる。

出典:河北新報(2019/3/6)
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201903/20190306_43002.html