特殊詐欺事例

「アポ電」県内でも 警戒強める県警 録音装置の貸し出しも

高齢者宅に資産状況や家族構成などを尋ねる不審なアポ電(アポイントメント電話)が群馬県内で相次いでいる。「振り込め詐欺」など特殊詐欺グループが探りを入れているとみられるが、東京都内ではアポ電の後に高齢者が襲われる強盗殺人事件が発生。凶悪事件につながりかねないことから、県警は「留守番電話や録音装置を活用し、電話でお金の話をしないなど対策を徹底してほしい」と注意を呼び掛けている。

 「家族の構成は?」「お金をどれくらい持っていますか?」。伊勢崎署管内では今月上旬、テレビ局の職員を名乗る男から「老人家庭の調査」名目で電話があり、応対した高齢者から個人情報を根掘り葉掘り聞き出そうとした。

 2月下旬には高崎市や太田市の民家にもテレビ局関係者を装う男から「口座の管理状況」「近くに家族が住んでいるか」などを尋ねる不審な電話があった。いずれも当該テレビ局では調査を行っておらず、県警は詐欺の予兆となるアポ電と判断している。

 こうしたアポ電は、以前は振り込め詐欺グループが事前に探りを入れるため、預貯金額やたんす預金の有無などを調べる目的とみられていた。ところが、東京都江東区では2月、アポ電を受けた女性(80)宅で強盗殺人事件が発生し、男3人が逮捕された。これ以外にも都内や横浜市で強盗事件や侵入窃盗事件などで被害の前にアポ電が確認されている。捜査関係者は「詐欺はだますために手間と時間がかかる。簡単に金を手に入れるため、犯行グループが荒っぽくなっている恐れがある」と見る。

 こうしたアポ電や詐欺被害の対策として、県警は本年度、通話内容の録音装置の無料貸し出しを始めた。自動音声であらかじめ録音することを知らせるため、ちゅうちょさせる効果が期待できるという。県内の市町村でも装置の貸し出しや購入費補助などが広がりつつある。

 同様の装置を販売するセキチュー高崎矢中店では、専用のコーナーを設けて活用をPRしている。担当者は「今後も周知に努め、予防対策に協力したい」としている。

 アポ電(アポイントメント電話) 振り込め詐欺グループなどが、被害者の個人情報を調べる目的で事前にかける電話。親族を装って家族構成や資産状況、現金の保管状況などを聞き出す。品物を送ることを口実にしたり、公的機関の調査を装ったりすることもある。

出典:上毛新聞(2019/3/15)
https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/118234

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