被害防止は身内から――。特殊詐欺の増加に歯止めを掛けようと、大阪府警は21日、全職員約2万3千人を対象に固定電話に取り付けて通話を自動録音する機器の購入の呼び掛けを始めた。不審な勧誘などを断ち切る狙いで、職員を通じて両親や祖父母の利用を促す。

府警によると、機器を取り付けた電話は呼び出し音が鳴る前に「振り込め詐欺対策用に通話を録音します」との音声が自動で流れる。警戒した詐欺グループが電話を切るなどの「撃退」効果を見込む。不審な通話が記録された場合、音声を府警のホームページで公開することも検討する。

機器の購入は府警の職員互助会が代行し、6月14日まで受け付ける。特殊詐欺対策室の担当者は「詐欺グループに警戒心を抱かせ被害防止につなげたい。職員が機器の効果を実感すれば、自信を持って府民に勧められる」と話す。

府警によると、2019年1~4月の府内の特殊詐欺認知件数は前年同期比6%増の424件。被害額は計約7億3800万円と同35%減だったが、府警は「深刻な状況が続いている」として警戒を強めている。

出典:日本経済新聞(2019/5/21)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45096600R20C19A5AC8Z00/