区役所などをかたって「還付金がある」とだまし、携帯電話で指示してカネを振り込ませる還付金詐欺対策のため、足立区は現金自動預払機(ATM)コーナーで携帯電話の通話を遮断する装置の運用を始め、31日、報道陣に公開した。金融機関などによる導入例はあるが、行政が導入するのは全国初という。担当者は「物理的に携帯電話を使わせないことで、被害を少なくできれば」と期待を寄せる。

 導入したのは区内7カ所のATMコーナー。通話しようとすると、3本立っていたアンテナは徐々に減り、最終的には圏外になる。携帯電話抑止装置から発生する電波により、コーナー内限定で通話と通信ができにくい状態になるという。

 今年の都内での還付金詐欺被害件数は5月末時点で489件、被害金額は約6億7416万円にのぼり、同区でも約1千万円の被害が出ている。被害者は高齢者が多いが、区内の高齢化率は7月1日時点で24・76%に及んでいる。

 「だまされた人は周りが見えなくなるため、物理的に抑止することがより効果的だと思う」と区の担当者。区は同様の装置を順次、区内のATMコーナー内に設置していく予定だ。

出典:産経新聞(2019/8/1)
https://www.sankei.com/region/news/190801/rgn1908010002-n1.html