東北信地方で今月、キャッシュカードを狙った特殊詐欺の被害が相次いでいることが20日、県警生活安全企画課への取材で分かった。前年12月は1カ月間で2件だったが、今年は20日までに既に9件発生し、いずれも現金が引き出された。複数の犯行グループが同じ地域を狙って県内入りしている可能性があり、同課は注意が必要とみている。

 このうち4件は県警各署が20日に発表。長野市で16日に80代女性がカード1枚をだまし取られて現金200万円を引き出された。上田市では17日に70代女性がカード2枚を詐取され54万円を引き出され、90代女性は3枚をだまし取られて100万円を引き出される被害。北佐久郡では19日に80代女性が通帳5冊とカード5枚をだまし取られ98万円を引き出された。

 市役所や金融機関の職員をかたる男らから、保険料や医療費などの「還付金がある」とうその電話があった点が共通している。五輪などの影響をもっともらしく理由に挙げて「カードを交換する必要がある」とし、金融機関職員をかたる男がカードを受け取りに訪れていた。被害者は暗証番号も伝えていた。

 このほか今月の被害は5、9、17日に上田市、9日に中野市、11日に佐久市で発生。被害者はいずれも女性で、年代は40代1人、70代2人、80代2人だった。カードをだまし取る手口が9件のうち7件を占め、封筒に入れたカードを別の封筒とすり替える手口も2件あった。

 県警生活安全企画課は「同じ日の被害でも電話の内容が異なる場合があり、複数の犯行グループが関わっている可能性がある」と指摘。「電話でカードのことを聞かれたら詐欺を疑い、暗証番号を教えてと言われたら詐欺だと気付いてほしい」としている。

出典:信毎WEB(2019/12/21)
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20191221/KT191220FTI090014000.php