特殊詐欺に関与したとして、警視庁組織犯罪対策4課は2日までに、詐欺などの疑いで、いずれも暴力団住吉会幸平一家系組員の青木陽介容疑者(33)と金子明央容疑者(26)ら男9人を逮捕した。青木、金子両容疑者は容疑を否認している。

同課によると、幸平一家は住吉会の有力団体で、青木、金子両容疑者は傘下の別組織の組員。幸平一家が組織ぐるみで特殊詐欺に関与し、資金源としている可能性もあるとみて調べる。

9人のうち、青木容疑者ら3人の逮捕容疑は昨年1月、何者かと共謀し「医療費の還付金がある」などと電話をかけ、神奈川県茅ケ崎市の女性(74)からキャッシュカード2枚をだまし取り、ATMから現金計197万円を引き出した疑い。

金子容疑者ら6人は18年1月、埼玉県吉川市の女性(73)に孫を装って電話をかけ、現金計950万円をだまし取った疑い。

出典:日本経済新聞(2020/3/2)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56280910S0A300C2CZ8000/