釜石署管内の50代男性が、芸能人を名乗る相手とチャットで連絡を取ろうとして計百数十万円をだまし取られる特殊詐欺被害が発生した。同署は警戒を呼び掛けている。

 同署によると、昨年12月、男性の携帯電話に若手女性アイドルを名乗る相手から突然メールが届き、数回やりとりした後「今後は有料制チャットでないと連絡を取れない」と言われた。

 芸能事務所の職員を名乗る者から「やりとりのおかげで彼女の表情が良くなってきた。費用は事務所でバックアップするので続けてほしい」と連絡があり、男性は事務所が後日支払ってくれるものと思い、指定口座に振り込みながらチャットを続けた。

 1~4月まで数十回にわたり現金計百数十万円を入金したが、返金がないまま5月に連絡が取れなくなり、警察に相談した。

出典:岩手日報(2020/6/17)
https://www.iwate-np.co.jp/article/2020/6/17/79918