豪雨で甚大な被害を受けた熊本県人吉市。多くの民家が損壊する中、空き巣や詐欺などの被害に遭わないよう、人吉署がパトロールを強化している。

 署によると、管内で空き巣の被害届は8日午前の段階で寄せられてはいない。まだ避難中の人が多く、水害による被害自体を把握できていないことも背景にありそうだ。

 ただ、署は2016年の熊本地震や各地で発生した大災害(11年の東日本大震災や15年の鬼怒川水害など)の例から、空き巣や詐欺などが発生する恐れがあるとみて、近隣署や機動捜査隊など県警本部からの応援を受け、パトロールを強化中。

 人吉署幹部は「自宅から避難する場合は施錠し、近隣の人にどこへ行くのか、一声かけてから外出してほしい。不審な人を見たら110番してほしい」と呼び掛ける。今後、地元の防犯協会とチラシを作り、空き巣や家屋の修理などを装った詐欺に遭わないよう、警戒を促す。

出典:西日本新聞(2020/7/8)
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/624231/