三島署管内で、キャッシュカードをだまし取られて現金が引き出される特殊詐欺の被害が相次いでいる。7月上旬に三島市内で3件発生し、被害総額は550万円。高齢者を狙う不審電話も後を絶たず、同署が警戒を強めている。
 同署によると、1~7日に60、70代の女性3人がそれぞれキャッシュカードをだまし取られたと届け出た。市職員をかたる男から医療費や保険料の還付金名目で電話を受けたほか、警察官を名乗る男から「詐欺グループがあなたの家族名義の偽造カードを持っていた」と言われたケースもあったという。電話でキャッシュカードの暗証番号を伝えた上で、自宅近くを訪れた男にカードを渡してしまった。
 現金の引き出しには上限額もあるが、発覚まで日をまたぐ場合はさらに多額の被害に及んでいる。15日に三島市内で詐欺防止の啓発活動を行った同署生活安全課の近田和弘課長は「市や金融機関、警察の職員がキャッシュカードを取りに行くのはあり得ない。不審な電話を受けたらすぐに警察へ知らせてほしい」と呼び掛ける。

出典:静岡新聞(2020/7/17)
https://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/787933.html