県警の防犯コールセンターをかたる詐欺電話が7月に入り急増している。県警は防犯コールセンター事業をしていない。同様の詐欺電話が多発する可能性があるとして、県警は注意を呼びかけている。
 県警生活安全企画課によると、14日昼、浜松市中区の70代男性宅に「県警防犯コールセンターのオオニシ」と名乗る男から電話があった。男は「詐欺グループの名簿にあなたの名前がある」「通販会社に名前を登録したことがあるか」などと聞き出そうとした。不審に思った男性は電話を切り、被害はなかった。
 同課によると、コールセンター絡みの詐欺電話は県内で6月に2件、7月に8件確認された(14日現在)。警察官をかたりコールセンターの電話に誘導しようとする手口もあった。
 愛知、岐阜、埼玉県警などではニセ電話詐欺の被害防止のため手口や対策を案内するコールセンター事業を展開しているが、静岡県警では実施していない。担当者は「不審な電話があれば警察や身近な人に相談してほしい」と話している。
 県内の今年の特殊詐欺認知件数は203件、被害額は3億5399万円に上る(14日現在)。
 
出典:東京新聞(2020/7/20)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/43657