「闇バイト」「高収入」―。これらの言葉を用いた特殊詐欺犯を募集するツイッター上の書き込み(ツイート)に対して、「不適切な書き込みのおそれがあります」などと警告メッセージを返信する取り組みを愛知県警が全国で初めて開始してから1年。これまでに県警生活安全総務課が書き込んだ警告メッセージは約2200件に上った。その結果、警告を行った総数の約8割のツイートが削除された。

 県警によると、取り組み開始当初は被害者から現金やキャッシュカードを受け取る役割「受け子」などの言葉を使って募集するツイートが多かったが、最近では「闇バイト」「日払い」「高収入」などの言葉を使い、直接的な表現を避けて募集を続けているという。
 今年1~5月に愛知県内で特殊詐欺犯として検挙された60人のうち、45%が「ツイッターを見て応募した」などと供述。県警はツイッターなどのインターネット交流サイト(SNS)上での対策を重視している。
 もし、応募した場合はどうなるか。顔写真や免許証のコピー、携帯電話の番号を犯人側に要求されるなど、個人情報を悪用される可能性もある。逮捕者の中には、「自宅も知っているし何だってできる」「逃げたり警察に話したりしたらどうなるか分かるよね」と犯人側に脅されていた実例もあったという。
 警告メッセージを発信する取り組みは、北海道、群馬、茨城、埼玉、神奈川、大阪、福岡の各道府県警にも広がる。愛知県警生活安全総務課の木村紀夫次長は「書き込みなどが大幅に削除されるなど、一定の効果があった。全国的に組織的な対策を講じていきたい」と話した。

出典:時事通信(2020/8/24)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020082300182&g=soc