多国籍の外国人グループが被害者に恋愛感情を抱かせ、現金をだまし取ったとされる国際ロマンス詐欺事件で、グループのメンバーが会員制交流サイト(SNS)で米国軍人を装い、「除隊したら一緒に暮らしたい」などと被害者の60代女性にメッセージを送っていたことが25日、浜松東署への取材で分かった。
 静岡県など4道県警合同捜査班は同日、詐欺の疑いでいずれも東京都在住、ニュージーランド出身の職業不詳の男(38)、米国籍の英会話講師の男(42)の両容疑者=ともに別の同容疑で逮捕=を再逮捕。詐取した金を受け取っていたとして組織犯罪処罰法違反の疑いでいずれもナイジェリア国籍の埼玉県在住の飲食店従業員の男(27)、同従業員の男(22)両容疑者=ともに組織犯罪処罰法違反容疑で逮捕=を再逮捕した。
 ニュージーランド出身の職業不詳の男(38)と米国籍の英会話講師の男(42)の再逮捕容疑は、何者かと共謀して2019年10月、県中部の60代女性から現金約200万円をだまし取った疑い。同署によると、米国軍人を装った職業不詳の男(38)らはフェイスブックの「友達」申請機能で女性に接触。「除隊したら日本で一緒に暮らそう」「自分の持っている金庫をそちらに送る」などと持ち掛け、荷物の配送保証料の負担名目で現金を指定口座に振り込ませたという。女性とはメッセージのやりとりだけで、通話などはなかったとみられる。
 埼玉県在住の飲食店従業員の男らの再逮捕容疑は20年4月、愛知県の50代女性がだまし取られた現金約100万円をニュージーランド出身の職業不詳の男(38)から受け取った疑い。
 同グループのメンバーとして、米国籍の無職男も詐欺容疑で逮捕されている。捜査関係者によると、合同捜査班は26日にも、静岡県外の女性から同様の手口で現金をだまし取ったとして、詐欺の疑いで男を再逮捕する方針。

出典:yahooニュース(2020/8/25)
https://news.yahoo.co.jp/articles/0867987d78301563105da8ca7c9f32fc40823071