天竜署は一日、高齢者を狙ったニセ電話詐欺の被害を防いだとして、JA遠州中央下阿多古支店(浜松市天竜区上野)に感謝状を贈った。典型的なオレオレ詐欺で、地元の八十代の女性が三百万円をだまし取られそうになった。
 署や支店によると八月二十一日の昼すぎ、「親族の葬儀代が必要になった」と女性が来店。知人だった太田浩代支店長が対応し、女性の顔つきがいつもと違うことに気付いて相談室へ案内したところ、「息子がとんでもないことをした。小切手が入った会社の書類や携帯電話を落とした」と話が変わり、警察官に来てもらい詐欺だと分かった。
 天竜署で羽畑和夫署長から感謝状を受けとった太田さんは「(被害者は)電話の声が息子に似ていたと言っていて、そこから思い込みが発展してしまったのではないか」と話した。
 
出典:中日新聞(2020/9/2)
https://www.chunichi.co.jp/article/113854?rct=h_shizuoka