福島北署は十八日、福島市内の八十代男性が成り済まし詐欺の被害に遭い、キャッシュカード四枚をだまし取られたと発表した。口座から少なくとも現金約五百五十万円が引き出されており、同署が詳しい被害額を調べている。

 同署の調べでは、同日午後一時半ごろ、男性宅に福島署の警察官「シラカワ」を名乗る男から「詐欺グループが検挙され、あなたの妻名義のキャッシュカードを所持していた。財務局職員が電話をします」などと電話があった。その後、財務局職員をかたる女から「これから職員が訪問するのでキャッシュカードを確認させてほしい」と電話があった。

 男性は自宅を訪れた財務局職員を名乗る男が準備した封筒に、キャッシュカード四枚と暗証番号を書いた紙を入れた。男性は男から印鑑を持ってくるよう指示され、その場を離れた。その際に、別のカードにすり替えられたとみられる。

 不審に思った男性が通帳を記帳したところ、現金が引き出されていることに気付いた。

出典:福島民報(2020/10/19)
https://www.minpo.jp/news/moredetail/2020101980174