ニセ電話詐欺や悪徳商法に関する勉強会が11月30日、吉野ヶ里町目達原地区の「ふれあいサロン」であった。高齢者ら約15人が寸劇などを通して、詐欺や不当な取引の手法やこれへの対処法などを学んだ。

 講師役を神埼市の西九州大学健康福祉学部の学生5人と神埼署員が務めた。学生たちはオレオレ詐欺や還付金詐欺、悪徳商法の手法を寸劇で詳しく再現。クイズを通して、在宅中も留守電に設定することや家族と合言葉を決めておくことなどの対策を紹介した。

 警察署員は電子ギフト券を使った詐欺の手口を説明。「電子ギフト券の裏に書かれている番号が現金の代わりになる。この意味を知っておいて」と呼び掛けた。

 劇を披露した西九州大学2年の本村和也さん(20)は「『自分は大丈夫』と思わず、危機感を持って過ごしてほしい」と話した。サロンの白井正会長(81)は、「思っていたより大きな被害が出ていると知った。注意しなければ」と気を引き締めていた。

出典:佐賀新聞(2020/11/07)
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/608812