沖縄銀行を装って偽サイトへのアクセスを誘導する携帯電話のショートメッセージ(SMS)の送信が相次ぎ、同行によると15日正午までに50件以上の相談が寄せられている。何者かが偽サイトでインターネットバンキングのIDやパスワード等を詐取する目的で送信しているとみられ、同行はSMSに記されたアドレスにアクセスしないよう注意を呼び掛けている。

 偽メールをめぐっては、琉球銀行をかたる偽メールが大量に送信されており、これまで他人名義の口座に送金されるなど少なくとも2302万円の被害が出ている。沖縄銀行関連では、いまのところ不正送金などの被害は確認されていない。

 琉球新報の記者に14日午後7時ごろ送られてきた不審なSMSには「お客さまの【沖縄銀行】の口座に異常ログインの可能性がございます。下記URLで検証お願いします」と記され、インターネットサイトのアドレスが記されていた。

 同行によると、このサイトは公式サイトを偽装した「フィッシングサイト」とみられる。接続すると同行のインターネットバンキングのページを模した画面が表示され、暗証番号やIDの入力を促す仕様になっているという。同行は「アクセスした場合、インターネットバンキングの情報が盗まれ、不正送金などの被害が生じる恐れがある」として、不審なSMSが届いた際はサイトへのアクセスをしないよう注意喚起している。

出典:琉球日報(2020/12/15)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1241703.html