那覇署は29日、2020年4月中旬から11月上旬ごろにかけて特殊詐欺事件が発生し、那覇市の無職の50代女性が現金6980万円をだまし取られたと発表した。県警が認知する、過去5年間の1人当たりの特殊詐欺被害額で最も高く、20年の被害総額約2124万円(26日時点の暫定値)の3倍以上だった。

 同署によると20年4月ごろ、女性が登録するサイトの事務局を名乗る者から女性の携帯電話に、賞金数十億円の当選を伝えるメールが届いた。賞金を受け取るためには質問に全て回答するほか、そのためのポイントを現金で購入する必要があるとの説明だった。女性は5万~500万円の現金を、県外の会社名義の口座に複数回にわたって振り込んだという。女性の親族が警察に相談し発覚した。

 県警は「身に覚えのない支払いを要求するメールは安易に開かず、警察などに相談してほしい」と注意を呼び掛けた。

出典:琉球新報(2021/1/30)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1264570.html