特殊詐欺被害を未然に防いだとして、滋賀県警守山署は5日、「セブン―イレブン野洲冨波店」(滋賀県野洲市冨波甲)に感謝状を贈った。レジで対応した店長の高橋弘美さん(49)は昨年6月にも被害を防いでおり、本年度2度目のお手柄となった。

 同店によると、高橋さんは1月上旬、高額の電子マネーを購入しようとする高齢男性を不審に思い、「何に使われるのですか」と声を掛けた。男性が「パソコンがウイルスに感染し、対応のため」などと説明したため特殊詐欺と確信。「それは違う。警察を呼ぶので待っていてください」と説得した。

 

 店員らは、高額の電子マネーを買おうとする高齢者には積極的に声を掛けるよう指導されているといい、高橋さんは「すぐに怪しいと思った」。オーナーの山田謙二さん(57)は「高齢者の多い地域なので実際にお店であったことを知ってもらい、抑止力になれば」と話し、感謝状を店内に掲示するという。

出典:京都新聞(2021/2/8)
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/499266