福岡県行橋市のセブンイレブン行橋西宮市店のパート店員向井美佐子さん(57)は、電子マネーカードを買おうとした男性客がだまされていると気づき、詐欺被害を防いだ。男性が手にしたメモを見て直感したという。 行橋署と向井さんによると、2月13日午後0時40分ごろ、来店した70代の男性が向井さんに電子マネーカードのある場所を尋ねた。普段店で見かけないお年寄りがなぜ? そう思って男性が持っていたメモに目をやった。そこには「5万円」「グーグル」といった文字や電話番号のような数字があった。相手から伝えられたことを慌てて走り書きしたように見えた。 支払いを求められた金額や、連絡先の電話番号ではないか。この店に8年勤める向井さんは、職場で普段から「詐欺被害を防ごう」と話し合っていた。チーフの女性(56)に伝え、110番通報を頼んだ。 署員が事情を聴くと、男性はこの日午前にパソコンを起動したところ「ウイルスに汚染されている」との表示が出た。そこに記された番号に電話すると、「修理代として電子マネーカード5万円分を購入する」よう指示されたという。よくある詐欺の手口だ。男性は「だまされなくてよかった」とつぶやきながら店を出た。
出典:yahooニュース(2021/3/16)
https://news.yahoo.co.jp/articles/12d80fab740abcddc1f8179633734ed2c0b811ed