埼玉県警寄居署は4月26日、特殊詐欺を未然に防いだとして、埼玉りそな銀行寄居支店の支店長(45)と女性行員(33)に感謝状を贈った。

 女性行員らが詐欺を防いだのは同12日。昼頃に同店のロビー付近で掃除していると、店内で年配の夫婦が口論しているのが聞こえてきた。気になって近づくと、妻が「30万円なら家にあるから、わざわざ銀行に来なくてもコンビニで振り込めたじゃない」と怒っていた。

 同署によると、この日の午前、夫宛てに「未払い金がある」とメールが届いた。夫が書かれた番号に電話すると、相手から「銀行で現金を引き出して」「コンビニで振り込んで」などと言われたという。女性行員が居合わせたのは、夫が妻と銀行を訪れ、現金を引き出してコンビニに振り込みに向かうところだったが、詐欺に気づいた女性行員がすぐに上司に相談。上司が2人を引き留め、寄居署に通報した。

 女性行員は「詐欺を防げてよかった」と話すと、川辺守署長は「ちょっとした気づきが人々を守ることにつながる。本当にありがたい」と感謝していた。

出典:Yahooニュース(2021/5/2 読売新聞オンライン)https://news.yahoo.co.jp/articles/51de2a7525ccdd9aaac64890d8feadfd52192154