還付金に絡むニセ電話詐欺を防いだとして、福岡県警うきは署は4月27日、福岡銀行田主丸支店の中村文芳さん(48)と井上伸子さん(47)に感謝状を贈った。
署によると4月6日午後1時ごろ、久留米市内に住む女性客(67)が来店し「市役所から『介護保険料の還付金がある。福岡銀行田主丸支店で手続きする』と電話があった」などと話した。事情を聴いて詐欺だと確信した中村さんらは警察に通報。被害は出なかった。
感謝状を受け取った中村さんは「還付金、と聞いて詐欺に間違いないと思った」、井上さんは「今後も未然に被害を防いでいきたい」などと語った。
県警によると、県内では還付金詐欺の予兆電話が急増しており、今年に入って4月25日時点で計90件(昨年同期は0件)に上る。清末佳之署長は「もし窓口に声をかけなかったら、女性は言われるがままにATMを操作していた。銀行やコンビニの方は最後のとりで。今後も協力していただきたい」と話していた。(高原敦)
出典:朝日新聞(2021/5/13)
https://www.asahi.com/articles/ASP5D72S8P4WTGPB003.html