長崎県内では、今年に入り特殊詐欺の被害が相次いでいて被害額は去年の同じ時期と比べ倍増している。被害者たちは「人生を壊された」と悲痛な声を上げている。

 長崎市に住む60代男性。4月、特殊詐欺の被害にあい、100万円をだまし取られた。現金を振り込む、妻の近くに男性もいましたがだまされていることに気づかなかったという。

 4月27日午後3時頃。妻のもとに市役所の代理で電話したという男性の銀行員”タカハシ”から「高額医療保険の還付金がある。ATMで操作してください」と電話があった。電話を受けた妻は1人で、近くのATMへ携帯電話と自分をキャッシュカードを持って向かった。還付金を受け取れる方法だと説明され指示通りATMを操作。男は操作が完了できなかったというが実はこの時点で49万円をだまし取られていた。

 さらに、男は「別のキャッシュカードで試してほしい」といい夫である男性のキャッシュカードを持ってくるように要求。男性も妻に付き添ってATMに向かうが電話口の男から、ATMの監視カメラで監視していると伝えられ、男性はその場を離れるしかなかったという。妻の操作が終わった後、口座から送金されていたことがわかり警察に通報した。

 県内では今年に入り11件の特殊詐欺事件が発生。被害額は約3200万円に上り、去年の同じ時期と比べ、件数、被害額ともほぼ倍増している。還付金や架空の料金を支払わせる詐欺が多発しているという。

 警察は電話やメールで「お金の話が出た場合」「行動を急がせるような言動」「逮捕されるなどと脅すような内容」があれば詐欺を疑うべきだと話す。

出典:Yahooニュース(2021/5/21 NIB長崎国際テレビ)https://news.yahoo.co.jp/articles/c4abeeda8c90f19c915cdac0a1ec1df25ea40703