神戸市の70代の女性が不動産会社の社員を名乗る男から、「供託金を支払う必要がある」などと言われ、現金2000万円余りをだまし取られました。警察は特殊詐欺事件として捜査しています。

 警察によりますとことし2月、神戸市西区に住む78歳の女性の自宅に、不動産会社の社員を名乗る男から、「あなたには介護施設への入所する権利があります。それを譲ってもらいたいので、供託金を払ってほしい」という電話がありました。

 その後、女性は2月から3月にかけて自宅を訪れた不動産会社の社員を名乗る男2人に、6回にわたり、あわせて2030万円を渡したということです。警察は特殊詐欺事件として捜査しています。

 兵庫県警によりますと、去年1年間に県内で確認された特殊詐欺は1027件で、被害額はおよそ16億6000万円に上り、おととしに比べると369件、およそ5億6000万円、それぞれ増えているということです。

 警察は、「現金を要求する不審な電話は詐欺なので警察に相談してほしい」と注意を呼びかけています。

出典:NHK NEWS WEB(2021/5/25)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20210525/2020013564.html