大手百貨店「松坂屋」の従業員などをかたりうその電話をかけ、女性(78)からキャッシュカード3枚を盗んだとして、無職の男が再逮捕されました。

 窃盗の疑いで再逮捕されたのは、住居不定・無職の鈴木勇希容疑者(24)です。

 警察によりますと、鈴木容疑者はことし4月、他の者と共謀し「松坂屋」の従業員や警察官を装って、神奈川県川崎市の女性(78)に「あなた名義の偽造キャッシュカードを百貨店で使おうとした犯人を捕まえた。他のキャッシュカードも悪用される恐れがあるので再発行する必要がある」とうその電話をかけ、その後、警察官になりすまして女性の家を訪れた上、被害者名義のキャッシュカード3枚を盗んだ疑いがもたれています。

 警察は、鈴木容疑者の認否を明らかにしていません。

 鈴木容疑者は先月、同様の手口で愛知県岡崎市の女性(80)からキャッシュカードを盗んだとして、逮捕されていました。

 「松坂屋」をかたる特殊詐欺事件を巡っては、愛知県内で、ことし1月から4月までに計45件、約2700万円の被害が確認されています。

 警察は、先月、掛け子とみられる高崎恭佑容疑者(28)と浦孝志容疑者(27)を逮捕していて、鈴木容疑者は2人と同じ詐欺グループの仲間とみています。

 警察は、名古屋市西区のこのグループの拠点を摘発するなど犯罪組織の実態解明に向け調べを進めています。

出典:Yahooニュース(2021/6/9 メ〜テレ(名古屋テレビ))https://news.yahoo.co.jp/articles/74e43cb09b1b2817ff4dd1e100eaa53da330d93b