振り込め詐欺被害を未然に防止したとして、埼玉県警浦和署は22日、三菱UFJ銀行南浦和支店(さいたま市南区)に感謝状を贈った。客の不審な様子に気づいた警備員と行員の連携が被害防止につながった。

 4月20日午後2時20分頃、埼玉県川口市の80歳代男性が声を荒らげて携帯電話で通話しながら同店に入店し、現金自動預け払い機(ATM)へ向かった。近くにいた男性警備員は男性の様子がおかしいと感じ、男性行員に報告した。行員が話を聞くと「インターネットの利用代金を振り込む」と答えた。不審に思い、男性と電話を代わったところ、内容から詐欺だと判断して同署に通報した。

 同店では、年に2回、詐欺被害防止などを目的とした防犯訓練を行ったり、定期的に近くで発生した詐欺被害について同署と情報共有したりして、日頃から詐欺行為を警戒している。

 感謝状を受け取った中村公也支店長は「非常に光栄。これからも防犯意識を高くしていきたい」と話した。松本晃彦署長は「積極的に声をかけ、詐欺を見破ってもらい本当にありがたい」と話した。

出典:Yahooニュース(2021/6/27 読売新聞オンライン)https://news.yahoo.co.jp/articles/1f7238bef341970e6db3378aed7a48eac1abae14