保険料などの還付を装う還付金詐欺がことし、急増するなか、ATMを操作するお年寄りに声をかけ、被害を未然に防いだとして、大阪の郵便局員の女性に感謝状が贈られました。
5日、大阪・住吉警察署で特殊詐欺の被害を防いだとして、郵便局員や銀行員など9人に感謝状が贈呈されました。
このうち、住吉神ノ木郵便局の松尾礼子さん(57)は、ことし5月、70代の女性が郵便局で現金50万円を振り込もうとしていたところ、詐欺だと気づき、警察に通報しました。
女性は、区役所の職員を名乗る男から「保険料の還付金がある」という電話を受けて郵便局を訪れていたということで、松尾さんは、携帯電話で話しながら慌てた様子でATMを操作する姿を見て、不審に思ったということです。
松尾さんは、「お客さまの大切なお金を守れてよかったです。今後も同じようなことがないか注意して働きたいです」と話していました。
特殊詐欺のうち、保険料などの還付を装う還付金詐欺は、ことし5月末までに府内で確認された被害の件数が217件、金額が2億2000万円余りと、いずれも去年より8割以上増えていて、警察が注意を呼びかけています。
出典:NHK NEWS WEB(2021/7/5)
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210705/2000048060.html