福岡県内で還付金詐欺の被害が相次いでいます。

「還付金がある」などと電話をかけ、ATMで金をだまし取る手口です。

 警察によりますと、今月1日、朝倉市に住む69歳の女性の自宅に職業安定所の職員を名乗る男から電話がありました。男は「還付金がある」と女性から携帯電話の番号を聞きだしました。

 その後、金融機関の職員を名乗る男から電話があり、「保険料の返還手続きを行うので銀行に行ってください」などと言われたため、女性は最寄りの銀行に行き、指定された番号に電話をかけました。すると、電話に出た職業安定所の職員を名乗る男から「手続きをするため、ATMを操作してください」と言われました。

 女性は、還付金を受け取れると信じ、言われるがままにATMを操作して、現金およそ50万円を振り込みました。

 さらに男から、「手続きに不備があったので、もう一度ATMを操作してほしい」と指示され、女性は、およそ150万円を振り込み合わせておよそ200万円をだまし取られたということです。

 久留米市でも今月6日、同様の手口で、66歳の女性がおよそ80万円をだまし取られる事件が起きています。被害に遭った女性は2人とも、指示されたとおりにATMを操作し、気付いたら他人名義の口座に現金を振り込んでいたということです。

 ここ数か月、還付金詐欺の被害が相次いでいることから、警察は、「電話でお金はすべて詐欺」と注意を呼び掛けています。

出典:Yahooニュース(2021/7/9 KBC九州朝日放送)
https://kbc.co.jp/news/article.php?id=7434835&ymd=2021-07-09