【鳥羽】特殊詐欺被害を未然に防いだとして、三重県警鳥羽署は16日、鳥羽市松尾町のコンビニ店「ファミリーマート鳥羽松尾町店」に感謝状を贈呈した。

 同署によると今年5月18日午後3時ごろ、市内に住む80代無職女性が電子マネーを購入しようと来店。応対した従業員の中川和馬さん(36)が購入理由を確認したところ、「大きなお金をもらうためにカードの番号を送らないといけない」などと話したため、詐欺被害の疑いがあると考えて同署に通報した。

 その後の同署の調べで、女性は携帯電話のメールを通じて、遺産金の譲渡に向けた準備金名目で電子マネーの番号を要求する特殊詐欺だと分かったという。

 この日は、松尾敦志署長が店舗を訪れ、応対した中川さんと店長の大西克枝さん(58)に感謝状と記念品を贈呈。松尾署長は「警察ではできない被害の阻止に協力してくれたことに感謝している」と感謝を示した。

 昨年1月に続き感謝状を受けるのは二度目という中川さんは「今度は被害に遭う前に止めることができてうれしい」と話していた。

 同署によると、県内では6月末現在、50件約8600万円の特殊詐欺による被害が発生する一方、水際での阻止事例も50件あり、うち22件がコンビニでの阻止事例だという。

出典:Yahooニュース(2021/7/17 伊勢新聞)
https://news.yahoo.co.jp/articles/b56d9a3680563aadd2735bfd531a96ce40e5d1d2