特殊詐欺の被害を未然に防いだとして三重県警名張署は15日、名張市内のコンビニと銀行の従業員ら6人に感謝状を贈った。

 セブンイレブン名張蔵持町原出西店では6月下旬に来店した60代男性が電子マネーの買い方を尋ねた。怪しいと感じたアルバイト店員の新納颯起さん(22)が店長の冨森早紀さん(24)に告げ、名張署に通報。男性はパソコンに表示された不審な警告画面などの指示に従っていたことを2人で聞き出し、購入を思いとどまらせた。

 百五銀行名張支店ではパート従業員の牟田幸乃さんが、介護保険の還付金を受けたいと訪れた60代女性の様子を不審に思った。支店長代理の永田美由紀さん(53)と協力して事情を聞き、詐欺と見破った。

 樋口弘道名張署長は「6月末までに県内で8千万円以上の特殊詐欺被害が生じている。店頭での声かけは大切」などと感謝の言葉を述べた。新納さんは「お客さんが被害に遭わず、役に立てて良かった」と喜んでいた。(吉住琢二)

出典:Yahooニュース(2021/7/30 朝日新聞デジタル)https://news.yahoo.co.jp/articles/b44188ef48459fb9d1ffe7ec9daa7bb017c5a9e0