キャッシュカードを第三者に譲り渡したとして、仙台区検は3日、宮城県警古川署地域課の鈴木茂巡査長(29)を犯罪収益移転防止法違反罪で略式起訴した。仙台簡裁は同日付で罰金30万円の略式命令を出した。逮捕容疑の一つだった詐欺については不起訴となった。

 巡査長は同日、停職1カ月の懲戒処分を受け、依願退職した。

 県警によると、SNS(ネット交流サービス)で現金配布をうたうキャンペーンに応募。報酬と引き換えに口座開設を依頼されて、3銀行の口座を開設し、キャッシュカード3枚を指定場所に郵送したとして、7月に逮捕された。口座のうち一つは特殊詐欺に使われ、首都圏の80代男性が数十万円を振り込む被害に遭ったという。

 阿部徹・首席監察官は「職員に対して身上指導や職務倫理教養を再徹底し、県民の信頼回復に全力を尽くす」とコメントした。【面川美栄、滝沢一誠】

出典:Yahooニュース(2021/8/4 毎日新聞)
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a1174cf13fa19f0a894ac58ab853838f07d9a03