特殊詐欺の被害を防いだとして、兵庫県警南あわじ署は、南あわじ市内にある金融機関の職員2人に感謝状を贈った。ともに、介護保険料の還付名目で現金自動預け払い機(ATM)に誘導された客の異変を察知し、機転を利かせた。

 JAあわじ島志知支所の職員(23)のお手柄は7月19日。携帯電話で話しながら支所内のATMを操作する高齢女性に気づいた。呼びかけても、女性は「電話中だから」と操作を続けたが、金額の入力画面で「999999……」と打ち込むのを見て詐欺だと確信したという。

 もう一人は淡路信用金庫広田支店の職員(45)。7月30日、やはり携帯電話で話しながら高齢女性が支店に入ってきたため、詐欺を疑い、女性が指示された先に電話をする際も付き添った。女性が「職員に話を聞いてもらっている」と相手に告げると、電話は切れたという。

 山根典靖署長は「最後の砦(とりで)として被害を防いでいただき、心強い」と感謝した。

 JAあわじ島志知支所の職員は「呼びかけに応じてもらえなくても、様子を見ていたのが良かった」と胸をなで下ろし、淡路信用金庫広田支店の職員は「淡路島でも被害に遭う可能性があることを実感した。これからも積極的に声をかけていきたい」と話していた。

出典:Yahooニュース(2021/8/23 読売新聞オンライン)https://news.yahoo.co.jp/articles/6348af10cd964acd695ac7686623bdf488106562