携帯電話に未払いの会費があると請求のメールがきたら…。実際に50万円の被害にあった女性が巧妙な詐欺の手口を語りました。

(被害女性)「まさか自分がそんなのに引っ掛かるなんて思わなかった。」

被害を話したのは大分市に住む70代の女性。7月末、携帯電話に1通のメールが届きました。

(被害女性)「契約したのに、その会費が引き落としされていないですよと。ここに電話してきいてください。」

女性は大手通信会社を名乗るメールに不信感を抱かず電話をかけました。対応したのはー

(被害女性)「若い男性で、優しい声で応対している。まさかこの人が騙してるとは思わないような。」

男は、サイトの利用費として、およそ10万円を請求。女性が登録した覚えがないと伝えると後で返還するので一旦振り込んでほしいと言われ、女性は銀行のATMから合わせて50万円を振込みました。

(被害女性)「なんかおかしいと思って、子どもに話したら、何してるの!と叱られたので、これは詐欺にあってるんだと思った。」

 大分県警によりますとこうした架空請求は特殊詐欺被害のおよそ7割を占めていて去年は76件発生。そして今年は8月末時点ですでに72件にのぼっています。こうした被害を防ぐ大きな要因となるのが相談できる周りの環境や最新の巧妙な手口などを知る情報です。

「回覧板などにまぜて、注意を呼びかけていただきたいと思います。」

 各地域でお知らせなどを回す回覧板。大分中央警察署では新たな対策として今年7月から最新の具体的な手口に注意を呼びかけるチラシを入れています。

(自治委員)「安心感がありますよね。知っている人だと。こういった文章でちゃんと回して、みなさんに周知するっていうのがいいと思う。」

(被害女性)「1人暮らししている人は気づきようがない。こんな詐欺が流行ってますよ。っ回覧板をまわしたらいいと思います。」

 様々な手口で増え続ける特殊詐欺。被害を防ぐには高齢者らに寄り添うきめ細かな対策がますます求められていきそうです。

出典:Yahooニュース(2021/9/9 OBS大分放送)https://news.yahoo.co.jp/articles/09f6d4b4630e2b91dfa32d2e351d1589f51741cc