福島県内では今、「オレオレ詐欺」の被害が増えていて、新型コロナの影響が関係しているという。
福島県警生活安全企画課の髙橋正樹さんは「昨年の同じ時期に比べると「オレオレ詐欺」の場合は4倍を超えるほどの発生がある」という。架空請求などの被害が減少しているのに対し、息子や孫などを騙り、お金をだまし取るオレオレ詐欺の被害は増加傾向にある。
8月末時点での被害額も、去年の同じ時期と比べ3000万円以上増えている。
県警の髙橋さんは「長い間、コロナ禍の影響で息子さんやお孫さんと会う機会が減っていて…「これは息子の声かな?」「孫の声かな?」と錯覚してしまうのはあると思う」とその背景を指摘する。しばらく会っていない子どもや孫の声を聴き分けられず、詐欺の被害にあう恐れがあるという。民間の保険会社によると、コロナ禍で帰省ができず、家族と会っていない期間は平均でおよそ1年3か月という調査データも。
コロナ禍で離ればなれの家族を狙った悪質なオレオレ詐欺。
コロナ禍のいまだからこそ、家族のコミュニケーションを深めて欲しいと、高橋さんも言う。「例えばオレオレ詐欺の場合は、信じないように(家族間で)合言葉を決めるとか、家族だけの何かルールを決めて頂ければ。それがなければ、「息子じゃないな」「孫じゃないな」とすぐに気づいていただけると思う」。
出典:Yahooニュース(2021/9/15 福島中央テレビ)https://news.yahoo.co.jp/articles/3f67c0ba96ee67366824834b6e8d5b220f77adeb