広島県内で被害額が2億円を超えた特殊詐欺。額が最も多い尾道市では、警察官が被害防止に向けポストカードを配布するなど独自の対策が続いている。

「特殊詐欺が増えているので気を付けてください」

 22日午前、尾道市では、警察官が高齢者が住む世帯に具体的な被害例を記載したポストカードなどを配った。尾道署管内では、特殊詐欺による被害額が今年に入り5800万円を超えており、去年のおよそ8倍。被害者は全て高齢者だ。尾道署は、電話番号などが特殊詐欺グループに出回っている可能性を指摘する。

【尾道警察署生活安全課 渋谷嘉人課長】
「手口やこういう被害があるとか皆さん知っておられるが、いざ自分に電話かかってきたりしたら混乱してしまって、被害に遭うという形なので、まずは自分にも起こり得るんだということを意識してもらいたい」

 県警によると、被害額は先月、2億円を超え、すでに約2億3000万円となっている。

【オレオレ詐欺の音声】
「2、3日の間だけなんじゃけど、なんぼか助けてもらえんかなと思って金額大きいけできる範囲でいいんじゃけど」

 県警が公開したオレオレ詐欺の音声。実際に尾道市内の高齢女性にかかってきたもので公開することで注意喚起を図る。さらに、動画も制作。啓発に力を注ぐ。県警は「電話でお金の話が出た時には身近な人や警察にまずは相談をしてほしい」と呼びかけている。

出典:Yahooニュース(2021/9/22 広島テレビ放送)https://news.yahoo.co.jp/articles/7fbfd0026f4a0dfa8dc170c2e501f2dc618751fc