早岐署は、地場大手スーパーのエレナ(長崎県佐世保市)が発行するレシートに、特殊詐欺被害防止の標語を記し、県内37店舗の買い物客に啓発する取り組みをしている。10月末まで。

 県内の本年の特殊詐欺被害認知件数は8月末現在で61件(前年同期42件増)、総額約2億2千万円(同約1億4千万増)。このうち前年同期は被害がなかった還付金詐欺は17件発生している。これを受け、同署が企画した。

 家族間でも話題にしてもらおうと、標語は市立早岐中の全校生徒592人に考えてもらい、「犯罪なく3(さん)ば運動推進モデル地区」に指定された早岐地区自治協議会が、3年の荻田瑚白さん(15)の作品「還付金、ATMでは戻りません!」を選んだ。
 
 同署は16日、同校で荻田さんに感謝状を贈った。荻田さんは「うれしい。おばあちゃんたちには詐欺に遭ってほしくない」と話した。

 同署の山見健児生活安全課長は「独居や地域の方と交流の少ない高齢者もレシートの標語を目にし、被害防止につながるよう期待したい」と話した。

出典:Yahooニュース(2021/9/25 長崎新聞)https://news.yahoo.co.jp/articles/be33ff94d5f4e2839f53d01e21c242382be6601b