特殊詐欺グループがだまし取った電子マネーをマネーロンダリング(資金洗浄)したとして、福岡など4県警の合同捜査本部は30日、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)容疑で、会社経営村松敬泰(38)=神奈川県厚木市=、会社員河野佑太郎(35)=東京都日野市=両容疑者を逮捕した。

 認否は明らかにしていない。

 福岡県警捜査2課によると、村松容疑者はIP電話回線の貸与事業を運営。同回線は複数の特殊詐欺グループに貸与されており、その被害は約8年前から全国で約4600件確認され、被害額は約80億円に上るという。

 逮捕容疑は昨年7月、共謀の上、特殊詐欺グループが青森市の女性からだまし取った電子マネー5万円を現金化するため、河野容疑者名義で業者に転売。得た利益約3万7000円を河野容疑者名義の口座に振り込ませ、犯罪収益を隠した疑い。その後、村松容疑者が収益を受け取っており、マネーロンダリングを図ったとみられる。

 県警は、特殊詐欺グループから収益を受け取っていた可能性があるとみて、両容疑者とグループの関係を調べる。

出典:Yahooニュース(2021/9/30 時事通信社)
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f8ecb8d60fdb2f6c0892e2231f3257b91e6b94c