岐阜県で還付金の名目でATMで金を振り込ませる手口の特殊詐欺が相次ぐ中、振り込みの操作をする際に、画面上で2回注意を呼びかける、新たな取り組みが始まりました。

 この取り組みは、岐阜北警察署と大垣共立銀行が11日から管内のATMで始めたものです。これらのATMでは、操作のはじめに特殊詐欺への注意を促すメッセージが表されますが、還付金を名目にした詐欺被害が相次いでいることから、振り込みの操作の直前にも「ATMで還付金の手続きはできません」などと改めて警告するメッセージが表示されます。
 
 警察によりますと、岐阜県内の還付金詐欺の被害は、去年は4件でしたが、ことしは9月末までに44件確認され、あわせておよそ5000万円がだまし取られていて、「密を避けるため支店のATMでは手続きできない」などと言って、第三者にチェックされにくい無人のATMを指定する手口が増えているということです。

 60代の女性客は「いい取り組みだと思います。知らない電話には出ないよう気をつけます」と話していました。

 岐阜北警察署生活安全課の高橋清輝係長は「詐欺グループは、手続きの期限が近いなどと焦らせてくるが画面を見て詐欺に気づいてほしい」と話していました。

出典:NHK NEWS WEB(2021/10/11)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/20211011/3080007293.html