特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、和歌山県警新宮署は13日、同県新宮市三輪崎の三輪崎郵便局(浜周良局長)に感謝状を贈った。

 同署によると、11月25日午前10時頃、高齢夫婦が同郵便局を訪れ、女性局員(38)に「現金自動預け払い機(ATM)で手続きしたいが暗証番号がわからない」と申し出た。

 局員が利用目的を尋ねると、「新宮市から介護保険料3万6200円の還付金があるのでATMに行くよう言われた」などと説明。局員は特殊詐欺と判断し、同署に通報した。

 夫婦が詐欺の電話を受けたのはこの日よりも前で、前日の11月24日夕方にも同郵便局を訪れたが、ATMの操作がうまくいかず、帰宅していた。局員はその様子を見ていて不審に思い、夫婦の顔を覚えていたため、すぐに詐欺と直感したという。

 同署で行われた贈呈式で山田守孝署長は「未然に防げて良かった」とたたえた。局員は「大事な財産を預かる局員としてうれしい。今後も地域に愛される郵便局でありたい」と話した。

出典:Yahooニュース(2021/12/16 読売新聞オンライン)
https://news.yahoo.co.jp/articles/f9fc9a9c4f82a4cf8bc88483af9f4bb3ab0f1ae3