佐賀県内で8日、佐賀市と武雄市、三養基郡みやき町、多久市のいずれも60代の女性4人が計約320万円をだまし取られるニセ電話詐欺が発生した。4件とも市町職員や金融機関職員を名乗る男が還付金払い戻しの名目で電話で現金自動預払機(ATM)の操作を指示する手口。7日にも佐賀市の60代女性が約100万円の被害に遭っており、県警は「ATMで還付金や介護保険料が戻ってくることはない」と注意を促している。

 県警によると、4件とも市町職員を名乗る男から「介護保険の還付金がある」との趣旨の電話が被害者の自宅にあり、その後、金融機関の職員を名乗る男が電話で「携帯電話の番号を教えて」「電話をつないだままATMに行って」などと指示。被害者は電話の指示通りにATMを操作し、現金をだまし取られている。

 被害額は、佐賀市、武雄市の女性がそれぞれ約50万円、多久市の女性が約100万円、みやき町の女性が約120万円。

 7日に被害に遭った佐賀市の女性の場合、電話をしながらATMを操作する姿を不審に思った金融機関の職員が声を掛けて詐欺が判明。通報を受けた警察が送金先の金融機関に口座凍結を要請したが、現金は既に引き出されていた。

 県警生活安全企画課によると、例年、12月は還付金詐欺の電話が多発する傾向にあり、今年も数日前から市町職員をかたる電話が県内でも頻発。7日に県の防災情報配信システム「あんあんメール」で「ニセ電話詐欺多発警報」と注意喚起を促したばかりだった。

出典:Yahooニュース(2021/12/9 佐賀新聞)
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a0a480d03cf6c016298b84caedcf70ce6eca482