山形県警特殊詐欺対策強化推進本部と山形署は24日、実在する通信料金回収業者「NTTファイナンス」(東京)を名乗る人物から、有料サイト閲覧の未納料金があるなどとして、山形市の60歳代女性が現金計5610万円をだまし取られる特殊詐欺被害に遭ったと発表した。被害金額は今年最高額で、昨年1年間の被害総額(約5466万円)を上回った。

 発表によると、女性は8月28日、同社を装ったショートメッセージサービス(SMS)に記載されていた電話番号に連絡し、同社サポートセンターを名乗る人物から「有料サイトを閲覧した際の未納料金がある」などと言われ、現金10万円を指定された銀行口座に振り込んだ。

 その後に紹介された3人を含む計4人から「サイバー保険の加入が必要」「預金口座がハッカー集団に狙われている」などと電話で言われ、10月5日までの間、現金10万~200万円を50回以上にわたって銀行口座に振り込み、計5610万円をだまし取られた。女性は10月中旬、1人と連絡が取れなくなったことを不審に思い、警察に相談して詐欺に気づいたという。

 女性は家族と同居していたが、電話で「家族には話さないで」などと言われたため、相談していなかったという。

出典:Yahooニュース(2021/12/26 読売新聞オンライン)
https://news.yahoo.co.jp/articles/4c82b311878c6450d99b7b745e1774dd0b7ac940