県警特殊詐欺対策強化推進本部と鶴岡署は25日、還付金名目の特殊詐欺で、鶴岡市の60代女性が約200万円をだまし取られたと発表した。還付金名目では23日に酒田市の60代女性が被害に遭ったばかり。「かけ子」とみられる女からの前兆電話(アポ電)も相次いでおり、県警が注意を呼び掛けている。

 同本部によると、鶴岡市の女性方の固定電話に24日午前11時ごろ、市職員を名乗る女の声で「介護保険料の過払い金が3万5300円ある」「どこの金融機関に振り込めばいいか」などと連絡があった。

 女性が取引銀行と携帯電話番号を伝えて通話を終えた約10分後、今度は銀行担当者を名乗る男の声で電話があり「キャッシュカードと通帳を持ってATM(現金自動預払機)に行って」と言われた。銀行に到着した正午ごろ携帯電話に連絡があり、指示された通りにATMを操作して約100万円を振り込むと、今度は「振り込みがエラーになった」などと他行のATMに誘導され、同様に約100万円を振り込んだ。2度のATMの操作後に不安に思い、鶴岡署に相談してだまされたことに気付いた。

 この日は還付金名目のアポ電が南陽、米沢、鶴岡、酒田の4市で計6件確認された。南陽市のケースは不審に思った60代女性が「還付金詐欺か」などと問い詰めると、一方的に電話が切れて被害に遭わなかった。

出典:Yahooニュース(2021/12/26 山形新聞)
https://news.yahoo.co.jp/articles/ebc76df80fff66d00607369a206e567459d569aa