不動産会社の社員を名乗る男からの「名義を貸してほしい」などという電話をきっかけに、80代の女性が現金600万円をだまし取られる被害にあいました。警察は架空料金請求詐欺事件として、捜査しています。

 1月24日、北海道岩見沢市に住む80代の女性宅に、不動産会社の社員を名乗る男から「岩見沢市内に老人ホームを建設する。市民しか入れない。東京の人が入居したがっている。名義を貸してほしい」などと電話がありました。

 その翌日には別の男2人から「名義貸しは犯罪です。裁判沙汰になりますよ」などと電話があり、女性はトラブルを解決するため男に指定された東京都内の住所に現金300万円を宅配便で送付したということです。

 女性はその後も男らから「300万円では足りない」「もっと出して」などと言われ、1月28日と2月4日の2回、それぞれ現金150万円ずつを宅配便で送りました。

 10日に特殊詐欺の被害について取り上げたテレビ番組を見た女性が、だまされているのではないかと感じ、別居する娘に相談。同日、娘と一緒に警察を訪れ、事件が発覚しました。

 被害額は計600万円にのぼり、女性は書類や書籍などを送付する宅配便を利用して送っていたということです。

 警察は架空料金請求詐欺事件として捜査するとともに、「現金は現金書留以外では送付できない。『レターパックで送って』というのは詐欺」として注意を呼びかけています。

出典:Yahooニュース(2022/2/11 北海道ニュースUHB)
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ee139f1171b4683ab1c7c7d29f7f489f2cc1880