高齢者を狙った特殊詐欺被害を防止しようと、山形県内の金融機関が連携し、ATM・現金自動預け払い機での振り込みを制限する年齢を、70歳以上から65歳以上に引き下げることになりました。
【佐藤桃華 記者】
「2月1日から65歳以上を対象に振込制限が始まったこちらの銀行では、ATMコーナー脇に看板を設置し、利用者に周知を図っています」
15日、県警と県内10の金融機関などが一堂に会し、合同で会見を開きました。
ATMでの振り込みが制限されるのは、65歳以上で過去2年間または3年間キャッシュカードなどでの振り込みがない利用者です。
山形銀行ときらやか銀行では、過去2年間に振り込みがない口座はATMでの振り込みができなくなり、きらやか銀行はすでに2月1日に始まっています。
また、県内の信用金庫や信用組合では、ATMでの振り込みができなくなったり、振り込みの限度額が1000円に制限されたりします。
利用制限を解除する場合は、各金融機関の窓口でキャッシュカードや身分証明書を提示するなど手続きが必要です。
県警によりますと、去年4月から12月にかけて、特殊詐欺の被害件数は21件で、このうち半数以上の12件が65歳以上の高齢者が被害にあったケースだということです。
なかでも、電話やハガキで被害者と直接会わずに接触し、ATMから現金を振り込ませる「還付金詐欺」は、前の年の同じ時期より9件増加し、10件と急増しています。
【山形県警本部 那須和明 生活安全部長】
「被害者と被疑者が接触しないでお金を取る手口。コロナ禍で増加したと考えられる」
県警では、ATMでの振り込み制限を他の金融機関にも拡大していきたい考えです。
出典:Yahooニュース(2022/2/15 YTS山形テレビ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/891e72afa1d659b3a861c806872f2d7bc9c0f274