電話を使った特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、千葉県警千葉南署は、京葉銀行土気支店と窓口係の山口真祐美さん(45)に署長感謝状を贈呈した。

 4月19日午前11時ごろ、店舗の窓口を訪れた千葉市緑区の80代女性が、100万円を引き出そうとした。山口さんは、金額が高額であったため理由を確認したところ、孫と名乗る人物から電話で指示されていたことが発覚した。

 県警は「電話de詐欺(電話を使った特殊詐欺)防犯指導員制度」を平成24年5月から導入し、金融機関と連携して未然防止の対策を進めており、山口さんも指導を受けていたため今回の未然防止につながったという。同支店の大塚一之次長(54)は「気軽に警察に電話していいと言われていることが、未然防止に役立つ」と話した。

 しかし、電話を使った特殊詐欺の被害は増え続けている。千葉南署での今年の被害総数は、3月末時点ですでに昨年1年間の2倍に相当する8件で、被害総額は約1511万円に上る。孫を騙(かた)って高齢者を狙うケースが多く、同署は注意を呼びかけている。

出典:Yahooニュース(2022/5/12 産経新聞)
https://news.yahoo.co.jp/articles/395ad3d13ea717191a40b5bb46356dcbe842f382