島根県浜田市に住む80代の女性から老人ホーム入居権の問題解決金として現金500万円をだまし取ろうとしたとして、東京に住む無職の少年(18歳)が、だまされたふり作戦で張り込み中の警察官に8日、特殊詐欺未遂の容疑で現行犯逮捕されました。

 警察によると、容疑者の少年は仲間と共謀し、今年5月下旬に島根県浜田市内に住む80代の女性に建物業者を名乗って「老人ホームができるので入居しませんか?」と電話をかけ、女性が断ったところ、入居枠を他の人に譲るよう問いかけ、女性が了解しました。
その後、少年らは女性に対し「名義を貸したことになっているので、問題解決金として1,000万円支払わなければならない」と女性をだまし、現金を送るよう指示。
 女性は、6月6日に指定された目黒区のマンションに宅配便で現金500万円を送りました。翌日、女性は残りの現金を送るため、市内の金融機関で定期預金を解約しようとしたところ、不審に思った金融機関側が警察に連絡し、詐欺事件であることが発覚しました。
 警察は女性が6日に宅配便で送った500万円が届くのに合わせ、だまされたふり作戦で張り込みを行い、荷物を受け取りに来た容疑者の少年を逮捕しました。

 容疑者の少年は、「荷物を受け取ったのは間違いありませんが、中身が何なのか知りませんでした」と容疑を否認しています。

警察は容疑者の少年は受け子とみて、組織的な犯行かどうかを含め、捜査を進めています。

出典:Yahooニュース(2022/6/9 BSS山陰放送)https://news.yahoo.co.jp/articles/58f6f0f0d8a8e5110ae70ba876835dfc32449d26