岡山県警赤磐署は、老人ホームの入居権を巡るトラブルを装って赤磐市に住む79歳の女性から現金200万円をだまし取ろうとした詐欺未遂の疑いで、東京都府中市に住む派遣社員の男(35)を19日、現行犯逮捕しました。

  警察によりますと、4月20日ごろから5月17日ごろまでの間、赤磐市に住む無職の女性(79)に対し、老人ホーム建設会社の社員を装った人物が「建設予定の老人ホームの入居権が当たったので購入しないか」「法人には販売していないので、私を女性の親族ということにしてほしい」と持ちかけました。
 その後、犯行グループは「犯罪行為に加担したので、今後、訴訟等の対象になる」「口座に現金を置いていたら金融庁の口座調査が入ってしまう。お金を引き出して弁護士へ預けましょう」などと嘘を言い、現金200万円を東京都府中市の派遣社員の男のアパートに宅配便を送らせました。

 女性は、警察に通報し、「だまされた振り作戦」で現金を入れたと偽装した小包を送って、19日午前10時前、男が受け取ったところを警察官が詐欺未遂の現行犯で逮捕しました。

 男は警察の調べに対し、荷物を受け取ったことは認めていますが「何が入っているかは把握していなかった」と供述しているということです。警察は、男が特殊詐欺事件のいわゆる「受け子」役だったとみて、共犯者について調べを進めています。

出典:Yahoo!(2024/5/20 KSB瀬戸内海放送)

https://news.yahoo.co.jp/articles/ceb896f4041ca0aab6be83578b40d55a25f0123d