詐欺被害に遭う恐れのある住民の60代女性客を見つけるとすぐに的確に状況を確認し、適切な判断と対応により未然に詐欺被害を防止したとして、渡嘉敷郵便局(與那嶺茂夫局長)の崎濱秀史主任(47)に、3月21日付で那覇警察署長から感謝状が贈られた。贈呈式が5月30日に渡嘉敷郵便局であり、那覇署渡嘉敷駐在所の阿部陽輔巡査長から崎濱さんに手渡された。

 崎濱さんは、昨年12月19日に、来局した60代女性が、携帯電話で通話しながら現金自動預払機(ATM)を操作しようとしているのに気づき、特殊詐欺で誘導されている可能性が高いと判断し「どうされましたか」と声をかけた。すると女性は「健康保険の還付金があるからATMに行ってくださいと村役場と郵便局から指示があったから、電話をかけている」と答えた。

 崎濱さんは「郵便局からは、そのような電話をおかけすることはないですよ」と説明し、與那嶺局長にも応援を求めたという。與那嶺局長が、女性の電話を替わった瞬間に相手側が電話を切り、女性の詐欺被害を防ぐことができた。その後、渡嘉敷駐在所へ電話連絡し、警察官へ引き継いだ。

 崎濱さんは「村民のための郵便局なので、常日頃から来客の対応サービス向上に努め、目配り気配りしている。女性客の役に立てて良かった」と笑顔を見せた。崎濱さんは、渡嘉敷郵便局で22年勤務の中で詐欺事案は今回が初めてという。この日は偶然にも自身の誕生日と重なり、人助けできたことを喜んだ。 (米田英明通信員)

出典:Yahoo!(2024/06/05 琉球新報)

https://news.yahoo.co.jp/articles/51b5dd7dbd9d542ab57faace67ab00742ef42d70